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【一読の価値あり!】新型コロナウイルス陽性(疑いも含む)検体の取り扱い

【一読の価値あり!】新型コロナウイルス陽性(疑いも含む)検体の取り扱い
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コロナ患者の血液検体取り扱い情報を提供
(留意点)
記事が必ずしも正しいということではありません。
ウイルス学の特任教授と相談しながら実施していますが、未知のウイルスである以上、各病院で対応が異なっている部分もあると思いますのでご了承下さい。

各病院の検体検査室で、新型コロナウイルス陽性検体をどのように扱っていくか悩んでいるところがあると聞きました。

陽性検体の取り扱いに不備があると、院内感染を引き起こしてしまう可能性があるため心配する気持ちは凄く分かります!

医療機関によってできることに差は出るかもしれませんが、下記の内容であれば比較的どの施設でも実施可能であると思います。

当院でもまだ手探りではありますが、記事にしましたので、自衛しながらできる限り実施して下さい!

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新型コロナウイルス陽性(疑いも含む)検体の受け取りから検査への流れ

新型コロナウイルス陽性検体(疑いも含む)が検査室に提出される際、当院ではいくつかルールを設定しています。

*ただし、勝手に決めるのではなく、事前に関連する診療科(特にICU、感染症内科)と協議をして「すり合わせと周知の徹底」が必要です。

新規患者は事前に連絡すること

現在の行政ルールとして、新型コロナウイルス陽性患者は保健所もしくは他病院の紹介で来院することが多いです。
*異なる病気で来院した際、医師の判断で疑わしいと暫定的に陽性扱いする場合もあります。

その際、血液検査用の検体は必ず提出されますが、検査側(臨床検査技師)がその情報を知らされていないと防御ができず感染のリスクが高まってしまいます。

透明な密閉容器に入れ「COVID-19」と記載されている紙を同封すること

新規入院患者の場合、さまざまな検査をするため採血管の数も多くなりがちです。

そのため、運搬者を守る「密閉容器」が必要であり、受け取る検査側(臨床検査技師)がオーダーと照合しやすいよう「透明」であると良いと思います。

さらに、目視で新型コロナウイルス陽性患者検体と分かるよう「COVID-19」と記載されている紙が同封されていると、ダブルチェックになります。

検査オーダーは自動分析装置で完結できるように必要最小限とすること

現在の血液検査は自動分析装置から用手法まで、数多くの検査ができます。

ここでポイントなのは、「機械は感染しない」ということです。

専門家の話によると、血液(血清)中のウイルスは一部生きているとのことなので、当院では自動分析装置以外の測定は極力実施しない(どうしてもという場合を除く)という方針にしています。

新型コロナウイルス陽性(疑いも含む)検体の検査終了から廃棄までの流れ

検査が無事終了したあとでも、廃棄する場合にいくつか注意を払う必要があります。(意外と忘れがち・・)

廃棄用の感染性BOXは限定すること

専門家の話によると、ウイルスは乾燥で死滅しないとのことです。

陽性検体の検査で使用したディスポチップ(開栓したキャップも含む)などは捨てるBOXをできるだけ限定し、BOXがいっぱいになる前に密閉して廃棄しています。

(注)限定するために他のBOXから掻き集めるのは厳禁です!移し替える際に飛沫感染する恐れがあります。

子分注されたサンプルカップには廃棄前に必ず蓋(パラフィルムは不可)をすること

当院では遠心後の親検体を自動で子分注(ラック搬送なのでサンプルカップへ)しています。

専門家の話によると、通常、開封した検体(親検体、子検体)からウイルスの拡散はないとのことなので、慌てて蓋をする必要性はないと考えています。

ただし、廃棄する際は、粗雑に扱うと飛沫感染する恐れがあるため、密閉できる蓋をはめてからビニール袋に包んで捨てるようにしています。

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新型コロナウイルス陽性(疑いも含む)検体の血液以外の検体について

ここまでは、基本的に血液検体の取り扱いについて記事にしました。

専門家の話によると、血液検体(おそらく尿は同様かそれ以下)ではウイルスの生存は一部だが、喀痰中ではその多くが生きているそうです。

また、日本はいまだ鼻腔ぬぐい液が主流ですが、中国・アメリカ・欧州は多くの研究結果より【ウイルス量:唾液>鼻腔拭い液】という事実から唾液を用いているそうです。医療従事者の飛沫感染を防ぐ意味でも至急切り替えるべきであると考えます。

細菌検査室では要警戒で業務にあたっていることと思いますが、血液検体より感染リスクが高いと想定されますので、記事を参考に各検査室ごとに取り扱いに関するルールの徹底を計りましょう!

最後に

数多くの院内感染情報を目の当たりにして、同じ医療従事者として非常に心を痛めています。

医師や看護師ほどではありませんが、臨床検査技師も外来採血や陽性検体を取り扱うため感染リスクは少なくありません。

医療防護備品も枯渇しているなか、お互い大変だと思いますが、この未曾有な危機から自分たちの知恵を絞って乗り切れるよう頑張りましょう!