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【量と質が大事!】5分で分かる!ALB検査:アルブミン

【量と質が大事!】5分で分かる!ALB検査:アルブミン
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ALBについて解説していきますね

「血液検査」は年齢を重ねていくとほとんどの人が体験していますよね!?

おそらく、皆さんは「血液検査」と聞くと、あまり良いイメージをお持ちでないかもしれません。

今は血液検査で非常に多くのことが分かるようになってきました。今まで治療が困難であった病気も、血液検査で早く見つけることによって命を救われた人が数多く存在します。

検査項目にはそれぞれの特性があり、正しく理解することが非常に重要です。

心臓、肝臓、腎臓など、あまり症状がなく突然病気が発覚することも少なくありません。それ以外の病気でも、あともう少し早く分かっていれば。。。という方も。

検診で引っかかり指摘はされたものの何となくそのままにしている場合もありますよね!?

検査に関して疑問などを抱えていても、病院ではうまく聞けなかったりしていませんか!?

そのような人の悩みを解決できるよう、現役の臨床検査技師が詳しく解説しながら記事にしています。

人生100年時代と言われているこの頃、健康寿命を少しでも延ばせるように知識を共有しましょう!

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・ALB(アルブミン)とは?

ALBはおよそ600種類のアミノ酸から構成されており、総蛋白質の約60%を占めています。肝細胞で産生され、血液中の不要物を濾過する腎臓で再利用されるため、肝機能や腎機能が悪くなると低下してくるものです。

主に、肝臓(肝機能)検査という認識の方がいらっしゃると思います。その通り、正解です!

毎年の健康診断ではあまり気にしない項目かもしれませんが、診断の補助項目として非常に有用とされています。

ただ、ALBは肝機能の指標以外にも腎臓(腎機能)、栄養状態、感染症などで低下するため特異性(ある臓器以外にほとんど存在しない)がそこまで高くなく、検査値によっていくつかの病気が潜んでいる可能性があるということが重要です。

ALBの「意外と知られていない」生理学的変動や検査による要因

<異常値を示したとしても、病気!とは限らず日常生活や検査をする過程で起こり得る様々な要因によって検査値が変動すること>をいいます。

ALBは日内変動(採血するタイミング、朝夕などで検査値が変わる)、性差(元来、男女で検査値に差がある)や加齢による影響はほとんどないといえます

生化学的検査は、採血後に高速で遠心して固形成分(赤血球や血小板など)と液体成分(血清や血漿など)に分離します。検査で用いるのは液体成分の方です。

では、ALBが異常値を示した場合。。。

いくつか考えられますが、肝疾患(肝硬変、肝がんなど)や腎疾患(ネフローゼ症候群など)の疑いなど、があると思います。

しかしながら、別の可能性として、、、

大きな手術後、脱水、低栄養状態などで病気ではなくても、見かけ上異常値を示す場合があります。

では、どう判断すれば・・・
訪問者
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身体のどこに障害があるかは、ALBのみでは判断が難しく、他の検査項目を一緒に測定して総合的に解釈します。

・ALB検査の目的と関連項目

<肝疾患を疑う場合>
詳しい病状や部位を知るために関連項目である<ASTALTLDALPγGTPChEAMYTPT-BilC-Bilなど>と一緒に検査します。

<腎疾患を疑う場合>
詳しい病状や部位を知るために関連項目である<LDTPUAUNCRECaMgIPNaKClなど>と一緒に検査します。

<急性感染症を疑う場合>
詳しい病状や部位を知るために関連項目である<LDTPCaCRPなど
>と一緒に検査します。

(注)いずれかの障害が認められた場合は原因を特定するために、以下のような追加検査をすることがあります。

肝炎ウイルスマーカーであるB型肝炎(HBsAg、HBsAb、HBeAg、HBeAb、HBcAbなど)やC型肝炎(HCVAbなど)、腫瘍関連マーカー(AFP、CEA、CA19-9、CA125など)や蛋白分画(免疫固定法も含む)など。

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・臨床検査技師の視点でALBを解説

ALBは血液中の主要成分であり、臓器・筋肉・細胞を構成する上で非常に重要なものです。血液中の栄養素を運搬したり、体液のバランス調整など免疫機能にも大きな役割があります。

ですので、病院で血液検査をする場合のほとんどで、スクリーニング検査(どこかに異常がないかどうかチェック)として用いられます。

主に、①肝臓、②腎臓、③急性感染症の疾患を疑う場合に多いと思います。

ALB値が低下した場合、(単独での変動もありますが、)必ずといってよいほどALB値だけではなく他の検査値も変動しているはずです。

ALBは低値、AST・ALTなどは異常高値であった場合・・・

肝機能に障害があり、さらに別の病気が潜んでいる可能性があります。

ALP・γGTP・T-Bil・C-Bilなども上昇している場合は顔や目が黄色くなることが多いので分かりやすいかもしれないです。

具体的にALB値がいくつ以下などでパニック値(早急に処置の必要性あり)という基準はありませんが、大幅に低下している場合、検査室から医師へ連絡します。
なお、手術(特に肝臓系)後は似たようなデータになることがありますのでご留意下さい

ALBは低値、UA・UN・CREなどは異常高値であった場合・・・

腎機能に障害があり、さらに別の病気が潜んでいる可能性があります。

Mg・IP・Kなども上昇している場合は顔や手足が浮腫んでいることが多いので分かりやすいかもしれないです。

なお、ASTとALTも上昇している場合は肝腎症候群など重症化するケース(検査値によりますが・・)もありますので早めに医療機関で受診しましょう。

ALBが異常高値であった場合・・・

あまり多くはありませんが、脱水している場合に変動をする可能性がありますのでご留意ください。

<蛋白分画(免疫固定法)>

少しややこしいですが、蛋白分画(免疫固定法)について書いておきます。

蛋白分画とは「100種類以上から成り立つ蛋白質は、それぞれ異なる分子量および機能を有し電気的信号によって各種類と量を計測すること」です。

簡単にいうと、主な蛋白質の「量と質」に問題はないか、が分かるということです。(全てではありませんが、、、)

ALB値が低下した場合、同様にTP(総蛋白)値も変動しているはずなので、状況次第では蛋白分画でその「量と質」を確認します。

蛋白分画には主にアルブミン、α1、α2、β、γグロブリンの5分画まであり、それぞれで正常か異常か判断しながら以下のような解釈をすることが多いですね。代表的なものを記載しておきます。

肝硬変:アルブミン低下、β-γ bridging(β区画とγ区画の領域が不明瞭)
ネフローゼ症候群:アルブミン、α1、γグロブリン区画が低下
多発性骨髄腫:アルブミン低下、γグロブリン区画が著増        などなど

さらに、異常なγグロブリンが出現した場合、その型を判定するために免疫固定法で確定させていきます。

(注)蛋白分画の検査は非常に特殊な方法を用いているため、大きな病院でしか行なわれていません。

TAK
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ALB値が低下してきた際は一度早めに病院を受診しましょう

検査データ報告の裏側

分析機器を用いた検査データには必ず測定誤差が生じます。

例えば、既知濃度100というものを連続20回測定した場合、20回とも100という数字はまず出ません。それを許容誤差といいますが、数%程度生じます。

ですので、少し検査値が変わっても不安に思わなくても大丈夫です。

ALBが4.6から4.7に上がったが・・
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TAK
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測定誤差範囲なので大丈夫ですよ

ここからは現場の方の苦労を。。。

血液検査を専門としている臨床検査技師が最も大変なのは・・・血液検体と会話できないことです!

何を言っているんだ。。。と思うかもしれませんが

目の前に患者さんがいるわけではないので、今どの程度具合が悪いのか、熱がありそうなのか、顔色はどうなのか、など観察できないのです。

検査データを報告する際は、患者さん個別の前回値(前回の採血結果)や診療録を参照しながら、病態をイメージしています。

病気が進化するとともに治療も進化していきますので、分析に用いる検査試薬や方法も古いものは使えなくなっていきます。

そのためには幅広い知識と豊富な経験が必須となり、日々進化し続ける病気や進歩し続ける検査法、両方に対応しなければならないのです。

基準範囲:4.1~5.1 g/dL(共用基準範囲を採用)
(注)基準範囲は各病院によって多少異なる場合がありますのでご了承ください。
異常値で疑われる主な疾患:肝疾患(肝硬変、肝がんなど)、腎疾患(ネフローゼ症候群など)、などなど